昭和40年頃から平成20年頃までの半世紀近くにわたり、経営していたゴルフ練習場の土地を、多様な住宅地(※1)へ資産転換いたしました。
今回の不動産の資産転換は、土地の権利者である、私(次男)と兄(長男)と弟(三男)の三人での共同事業でした。土地の合筆や売却をはじめ、戸建分譲・賃貸物件の建設・管理等、さまざまな事業の連携を必要とする複合的なプロジェクトで、単純な土地活用ではありませんでした。
事業計画の途中にリーマン・ショック(※2)が起こったため、多少の計画変更もありましたが、現在の「美しく整備された街なみ」に、みな満足しています。
2007年頃、兄から私へ「自分が亡くなった時に相続で問題が生じるのを避けたいので、自分が元気なうちに資産の整理をしたい」との提案がありました。
そもそも、私たち兄弟が所有している不動産は、昭和40年代に父が他界した際に相続したもので、父が亡くなった当時、兄と私は大学生、弟は高校生でした。
兄は父の知人の弁護士さんと共に、兄弟三人がアパートの賃貸収入で生活できるよう計らうなど、いろいろ大変だったと思います。
そのため自分の子供たちには、同じような苦労をさせたくないという気持ちも大きかったと察します。
兄からの提案に私も弟も賛同し協議した結果、『今回の資産整理は、我々三人兄弟だけのものではなく、次の世代である自分たちの子供たちのことも考慮した』事業計画をスタートさせました。
松本さんと初めてお会いしたのも、その頃のことだと記憶しています。
松本さんとは身内である弟を介して会いましたので、はじめから信用度は高かったと記憶しています。
もし、業者などからの紹介でしたら違う印象だったかも知れません。
個人的な意見ですが、相手がどんな人かを判断するときには、元となる紹介者が大事だと考えています。
私の弟は保険会社に勤めているため、社内だけではなく社外でも色々な人と接する機会が多く、人を見る目があると思います。
松本さんは、そのような弟を介しての関わりでしたので、悪い印象はありませんし、実際に良くしていただきました。
先ほどの話にもでましたが、事業計画が軌道に乗り出した矢先にリーマン・ショックがあり、元々つきあいのある銀行ですら融資が難しいほどでした。
そのため事業が頓挫するのではないかという危機にまで陥りましたが、松本さんが何とか別の金融機関を探してくれました。その新たな金融機関の金利は、地元の信用金庫よりも低いという有難いものでした。
資金調達のために売却をした土地の区画が増えたり、戸建ての設計変更もあったりしましたが、結果的には、現在の多種多様な住宅地への資産転換に、兄弟三人とも納得できています。
住宅地の一部である定期借地権戸建て(※2)は、50年という期限があるため、父から相続したものを私たちの次の世代である子供たち(父からみれば孫)に遺せる資産ができ、本当に良かったと実感しております。
また、松本さんが紹介してくれた戸建て賃貸の建築業H社さんも、我々にとって大きなメリットになっています。私の知り合いたちに、そのH社との契約内容について話すと、「そんなに有利なのがあるのか」と皆に驚かれるほどです。
先送りしないことが重要だと思います。誰もが将来の相続のことを考ようという気持ちはあるけど、『いつ・何をすれば良いのかワカラナイ』という状態ではないでしょうか?
将来に禍根を残さないためにも、先送りをしない方が賢明かもしれませんね。
私は長年に渡ってアパート経営などの不動産事業をしていますが、複雑な法律等の細かいことはわかりませんし、自分の時間を費やしたり、失敗したりするリスクを避けるにはプロのコンサルタントに依頼するのが良策だと思っています。
不動産会社や建築業者からの提案は偏りがあるので、松本さんのように中立な立場のコンサルタントが必要です。
ゴルフ練習場から住宅地への資産転換のコンサルティングは、数年前に完了していますが、つい先日も松本さんに相談いたしました。
定期借地権付戸建ての契約更新について、兄が準備作業を行ってくれていましたが、昨年、急に亡くなってしまい、残された者(私や兄の妻子)たちでは誰も引継ぎ作業ができずに困りました。
弟とこの件について、誰に相談しようかと話し合ったところ、弟から「松本くんに頼めば何とかなる」との意見がありましたので、松本さんへお願いしました。
そして、松本さんから専門家のT先生を紹介していただき、滞りなく契約の更新手続ができました。感じの良いT先生を紹介していただき、ありがとうございました。
今後は、私からの遺産相続をするであろう妻や子どもたちとも、相談していける関係を望みます。よろしくお願いいたします。
美しく整備された街なみ
<文中の人物名は仮名。設定も一部変更しています>
※ 取材日時 2014年5月 ※ 取材制作:カスタマワイズ